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  映像研究

2009年の(断片的な)夏休みの備忘録・その6(ラップランド編)

 
・8月11日。火曜日。晴れているような曇っているような天気。だけれどもせっかくの休日なので溜まっていた洗濯物を洗って干す。水を飲む。うどんを茹でる。食べる。


・昼過ぎに外出してお茶の水レンタルショップ『J』へ。休日の度に行っているような気がするけれども本日は主に自分の見たい映像をいくつかレンタルする(8月中は半額ですよ)。タージ・マハル旅行団の『「旅」について』など。この一週間くらい前々本が読めてないなりに、それでも新刊書店や古書店はこまめにのぞく。しかしながら「本が読めていない」時には「本を探し当てる勘」も鈍っているような気がします。ちなみに今引き続き読みつづけているのは高祖岩三郎という人の『新しいアナキズムの系譜学 (シリーズ・道徳の系譜)』という本。今読んでいる中盤ではソローが話題に挙ったりしていて、なかなか面白い展開です。


・夜は山部メンバーの夏期合同お誕生日会(祝う側3名/祝われる側2名)だったので西武新宿駅北口に集合して韓流ウキウキ通りへ向かう。この時点で本日のプランは全く知らされておらず。到着した「松屋」という牛丼とも牛皿とも全く関係のない素敵な韓国料理屋にて舌鼓を打つ。全部美味い。今まで食したことのある韓国料理とはちょっと違った美味さだったなぁ。そして全くそぐわない空間でサプライズ・バースデー(ソング&ケーキ)。プレゼントにフィンランドのククサというカップをもらう。プレゼントスキル(あげる方)にはちょっと一家言あるけれども、被プレゼントスキル(もらう方)は慣れていないので、妙におどおどしてしまう。普通にありがとう。常に腰にぶら下げたいくらい感謝。


ククサ(kuksa)とは白樺の瘤(こぶ)でできた木製のマグカップです。
ラップランド地方の原住民であるサーメ人はこの”ククサ”と木製のナイフ(ブーッコ)を常に腰にさげて、遊牧生活を行っていました。
サーメ人は「ラム酒またはブランデーを注ぎ、はるか北極星に思いをめぐらし、 貴重な液体をすすりながら、自然への語りかけをククサを通じて聞きなさい」という洗礼の儀式を行ったそうです。

サーメ人は決して自分で自分の為に作りません。なぜなら、幸せが逃げてしまうと言われているからです。
フィンランドではククサは自分で購入するものではなく、人に贈られるもの。幸運をもたらすと言われています。