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  映像研究

ぼんやりする木曜日・働く風味の金曜日・海へ行くつもりの土曜日

 
・ぼんやりするのは木曜日。仕事に行くべきか行かないべきか、暗礁乗り上げ系のデザインに取りかかるべきか取りかからないべきか、考えているうちに一切の前後の脈絡が途絶えて庭の植物と対話。あるいは『るきさん』を読みつつ昼寝。時にはそんな日もある備忘録。それにしても植物はそのように怠ける人間を置き去りにして、日々ぐいぐいと背を伸ばして花を咲かせたり実を付けたりしているものだから素晴らしい。憎らしい。結局夕方前には現実界に帰還して新宿に向かって小・業務。帰りにエル・ブレスにて寿命の近いシェルの後任を探す。真木悠介『時間の比較社会学』を読める箇所から読みはじめる。



・時々は珍しく働く風味の金曜日。朝から新幹線に飛び乗るシリーズ第2弾。いわゆるひとつの「出張」だ。東京駅から北上。餃子の里へ。業務終了後は餃子の里らしく餃子の名店にて打ち上げる。そういえば去年の今頃は「餃子の危機管理」が騒がれ、それに伴って某国生産の食料品がすべて怪しいもののように扱われていたことを思い出したりすると、一年ってなんて色々なニュースやトピックスを作り出すのだろうかと思う。そしてちなみに現在スーパーマーケットではメキシコ産の豚肉が期間限定の大安売りだったりするけれども、自分は一瞬それがなぜか気づかなかったりもするのでした。



・海へ行くつもりで早起きをする土曜日。四月末の「マーケット」で古本数冊(個人的に目玉商品だった)をお買い上げしてくれた方が、鎌倉で手作りの雑貨の展示会をするということで観に行く。横浜線湘南新宿ラインとラッシュの江の電を乗り継いで稲村ケ崎へ。展示してあった雑貨は、とてもシンプルなもので素晴らしく「インスピレーション・フル」だった。その後海岸を少しだけ散歩。座ってしまったら眠り込んでしまいそうだったから早足で歩く。空を旋回するトンビを見て、数年前の春にこのあたりで完璧なタイミングで肉まんを奪われたことを思い出す。海の家が建てられようとしている。まだまだこれから暑くなるだろうなと思う。