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  映像研究

・202203052023。新宿駅から帰宅する京王線準特急高尾山口行きに乗る。発車するまでの時間に書き始めても良い。

 

・午前中は家で作業。3時間の中で出来ることをした。昼食後に外出。明大前で乗り換えて渋谷へ。土曜の昼の渋谷はとても華やいだ様子だった。青山から原宿駅まで僅かな時間パレードの列に入り歩く。花粉の舞う温い空気の中でNoWarの声を自分の内に響かせれば『三月の5日間』のある場面を思い出すことになった。表参道と明治通りの交差点で離脱。新宿へ。

 

新宿駅に着けばバスタ新宿の元のステージでちょうど原田郁子さんが『新しい人』を歌い始めるところだった。人が多く通りを挟んで新宿駅南口から眺め聴く。「音楽は何のために 鳴り響きゃいいの」という言葉が増幅されて届き響く。その歌が終わりかけたところで離脱。15:00から夕方まで業務だった。

 

・業務の後再び新宿へ向かい同僚の展示を見る。密やかな空間に展示された作品の密度。コロナ禍と呼ばれるような、この私達の生活が、このような形で作品化されるのかという驚きがある。一人一人の内で、大きな事象は乱反射しながら、作品と呼ばれる物を生み出すこともある。その複雑さと知性。静かで凛々しい印象を受ける。

 

・家を出た瞬間に反射的に写した梅の木の写真を見返す。5日間家を出ていない間に、時間を飛び越えたかのように開いた様に、圧倒されるような気持ちがあった。計測可能な気温とは別の熱が満ち満ちた一日に少し疲れて帰宅している。

 

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