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  映像研究

関係なくはじめることと関係なく思い出すこと

 
・業務、ときどき、休み、の日々。唐突にアレですが、「新年の目標・自己啓発風味的なもの」が非常に苦手(照れくさい/好きじゃない/興味がない)だということを、別にあえてわざわざ他人に言わないなりに、苦笑いなどでそれとなく醸したり、面倒くさいのでさらっとかわしたりしつつも、個人的に(あくまでも、ひっそりと)この時期に何かを始めるのは、わりと好きです。


・そしてまた何事も読むことから始める。例えばいとうせいこうの『ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)』を買ったのは、それは自分が今年「植物を育てる」ことに挑戦するから。正月にホームセンターで購入されてめでたく我が家にやってきた「豆の木」「サンスベリア」「ストレリチア(ストレリッチア?)」に加えて実家で育ち放題だった「ポトス」の合計四種類の植物のみなさまが出窓に並んでいる姿は、これこそ「望ましい2008年的・住環境」だという自分から自分への提案。そしてそれらは「だんだん食べられるような植物を育てる」に向かう軸と「植物>動物?>人間、とより複雑な生物と共生できるようになる」という軸にそれぞれ発展してゆくのだ、という話を酔っぱらってしたな、新年会。前者はともかく後者はまるでどうだろうかと思う。


・そういえば、新年に実家近くの「東京/埼玉県境」を散策していた(都内に出たくなかったのだ)流れで辿り着いた、埼玉県立近代美術館の『ニュー・ヴィジョン・サイタマ−7つの眼×7つの作法』にも観葉植物を使った(?)展示があったな、ということを思い出す。あれは面白い展示だったな、ということを思い出す。


・10日(木)。「エスクァイア」のドキュメンタリー特集に触発されて、というわけでもなく(全くそうでないとも言えないですが)イメージフォーラムに『いのちの食べかた』を観に行く。興味が深い映像だ、そして世にもスペクタクルな映像だ、としか言いようがない映像だ。