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  映像研究

お金が(それなりに)あるときは、お金があるなりの休日の過ごし方が

 
・お金が(それなりに)あるので、美容院に行く。
昨日までの疲れで早起きはできず、昼イチで家を出る。開店直後のささま書店をのぞいたりしつつ(なにも買わず)、吉祥寺に降り立って「百年」をのぞいたりもしつつ(なにも買わず)、ヴィレッジ・バンガードをのぞいたりもしつつも(以下略)、毎度お世話になってる美容院へ。「春っぽく」がテーマです。


・お金が(それなりに)あるので、アートを買う。
帰りに久しぶりに「にじ画廊」に寄る。ぼくは(多少なりとも)お金に余裕のあるときはここで「フェイバリット・アーティスト」の横山裕一の原画を買ったりします。横山裕一STUDIO VOICEの「カラー土木」を最初に見たときにモチーフから描き方からなにからなにまで圧倒されて、完璧にやられてしまって、以来ここにある原画のファイルを見ては1枚、2枚とコレクター気分(うそ)で買っているわけです。
マンガはマンガですごくかっこいいけど、原画だとペンの線のきれいさとか、鉛筆で下書きしながらかたちを探してるかんじとか、スクリーントーンの張り方とか(マンガ詳しくないからわかんないけど)に、ひとつひとつの作業が感じられてすごく面白い。(出来上がったマンガにも、ちょっと違った意味でそういう「作業感」ありますね)
あたりまえだけど投資目的で買っているわけではないので、どんなに有名になっても高くならないでほしいなーと思う今日このごろ。


・お金が(それなりに)あるので、とくに必要でもない雑誌のバックナンバーを買う。
・「spoon 2002 04」 市川実日子 小沢健二 緒川たまき岩井俊雄
・「relax 1999 02」特集『GO APE』(確か昔持ってたけどフリマで売ったので)
・「is H3 No.52」特集『浪費』中村桂子島田雅彦 柏木博鈴木晶・・・などなど
「とくに必要でもない」と書きつつ『is』は面白い。『「浪費」の世紀』と題された西谷修の小論文では、「生産」と「浪費(消費)」をわかりやすく対比させながら、祝祭から当時の湾岸戦争までを論じている。「贈与」っていうキーワードもマスト(?)で、今後いろいろ考えたりする上で読み返すこと必至です。


・お金が(それなりに)あるので、喫茶店でひとりビールを飲む。
買い物(主に古本屋)を終えて、荻窪「ひなげし」でホクホクしながら読書。コーヒーのつもりがビール。併設されてる古本屋(名前は失念、暮しの手帖系です)をうろうろしたり、森雅之のマンガを読んだり(泣)、まだ読了してない『動物化するポストモダン2』をよんだりしつつ、夜は更けていきます。


・お持ち帰りしたスコーンもとても美味しい。今、食べながら書いてます。