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  映像研究

20170810

 
・Tシャツを作る日。Cくんの家で約80枚のTシャツを約8時間で刷った。手を動かして何かを作ることは楽しい。インクの水分の量とかでプリントの質が変わってくることも楽しい。そして他の人の作業のその手さばきを見て何かがわかるようなこともある。筋肉痛。


・ポパイの新しい号の本屋特集を楽しく読みつつ、自分がある時期集中的に取り組んでいたアンダーグラウンドかつ小判鮫的な活動としての古本屋のことを少し考える。秋にはひっそりと再開したい。どういうことであっても現実の場所との繋がりを忘れないようというこれは自分への課税的なことだ。物を選ぶということにはその時のその人の判断が入り込んでくるから色々バレてしまう。いまの自分がもう一度リセットして本をゼロから選ぶとしたらどういうラインナップになるのか。物を選ぶということは自分の生活や考えの「半歩先」を手にしてみるということなのか。あるいは別の言い方をすれば、そのラインナップがどういうものであれ、選ぶ人の「半歩先」が見えさえすれば、好き/嫌いではなく、なにかしら響くものになる。逆に言えばいかに「わかってる風」のセレクトであっても、選ぶ人にとってフレッシュでない、すでに通り過ぎた志向や考えを並べても、人に訴えかける力を持たないのではないか。本に限らずその棚が「半歩先」のフレッシュな輝きを持っているかどうかは非常にバレる。自戒を込めて。


・だから生活のギリギリのところで変なおもちゃとかダメな本とかも手にしないといけない。ユーモアとかアイロニーとかが言葉の足腰を支えるようなイメージ。自戒を込めて。