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  映像研究

半分の

夏至も過ぎ梅雨に入りもうすぐ6月も閉じられれば2024年が折り返す。一年という時間を容れ物のように思い描けば、その半分の空間に何かが詰められていることになる。4月の出来事はまだいくらか思い出せるけれども1月となると怪しい。1月の自宅、職場、教室にいた人を思い返してみて、どのような会話があったのか、すでに思い出せない。友人たちと集まった日のことは辛うじて覚えている。久しぶりに寝袋で眠った朝。どのような出来事ならばタイムラインに切断を生むのかと考える。切断面として写真がある。慌ただしくも緩慢な生。業務の一環で年表について考えていたからだろうか、帯のような時間に対して決定的な出来事を想像する。個人的あるいは社会的な出来事。