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  映像研究

10月は

・後から書いておく記憶。10月の折り返しに差し掛かる日曜日は業務。8:30から19:00までが泡のように消える。業務前に立ち寄ったエクセルシオールでは、なぜかワッフルを注文してしまった。フォークでおさえてナイフで切ったワッフルを頬張ればわたしたちに許された特別な時間。

 

・そのように言ってみてしかし業務の最中においても自分は基本的に許されている。好きな服を着て言いたいことを言っている。それはきっとしあわせか(キリンジ)。倦怠にとらわれて微睡む目の前の人がふっと顔を上げる瞬間をイメージしながら言葉を投げる労働の時間が過ぎる。

 

・業務後にはチームの4人で会議。前年度のカリキュラムを繰り返すこともできるが、そしてそれは最も労力が少ないが、新しいことを混ぜてみる。少しだけチームの人たちにお願いしてみる。そうした些細な提案が、そしてフィードバックとしての知恵の混交が、新しい状況を拓くことを願いながら。11月、12月とたどったならば今年はじめて年末を見る。

 

・疲れて帰宅。口から言葉ではない声が漏れる。法事のカタログギフトとして郵送された牛肉があった。塩こしょうだけでさっと焼いて食べる。ワインを飲む。力を抜く。

 

・考えているよりも全然大変なのは4月、と思って、数年気をつけながら生活しているが、考えているよりも全然大変な10月だったことにより、そしてそれは昨年もそうだったことを思い出して、10月が新たに「大変な月」として認められた。