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  映像研究

海だ

・海に行ったならば海を前にして、海だ、と言いたい。

 

・祝日は休日。家族は作品制作のために出掛けた。避暑を兼ねて図書館で勉強することも考えたが、神奈川県立美術館葉山館へ「挑発関係=中平卓馬×森山大道」を観に行くことにする。せっかくチケットも持っていたし、何より天気も良く、行けるのは今日くらいかもしれなかった。9時半に家を出て電車とバスを乗り継ぎ美術館に着いたのは11時半。レストランでハンバーガーとビールでランチ。その後鑑賞する。

 

中平卓馬《A dieu à X》に惹かれるところがあった。それは古いプリントであることが示されていたことにもよるだろうか。展示室から図書室に移動して、写真集を手に取り「撮影行為の自己変革に関して」という文章を読む。断片的に読んだことはあったが、通して読み、以前に読んだ時とは異なる感じを持つ。「私」という助詞のない一人称と「素朴な写真家」という語の印象が強かったのだろうか。あらためて読めば、「写真だけにある奇妙な力」について、そして「社会の描写」というフレーズについて考えてみたいと思った。

 

・海を少し眺めてバスに乗る。逗子に来たら立ち寄る古書店ととら堂へも。鎌倉へ移動して公文堂書店。パラダイス・アレーでベーグルを買う。横浜へ移動。

 

・もうひとつの目的は、そごう美術館「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」。派手な展覧会ではないけれども、静かな空間で本来住宅に置かれているような家具や調度品をよっくり見る時間は贅沢だった。ラスキンについて引き続き勉強したいが、その関係でモリスについてももっと深く知りたい。

 

・帰宅途中に家族と合流する。完成を祝うことを口実に近所の名店で夕食した。

 

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