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  映像研究

忙霊

・日々生きている。自分で自分にインタビューをしているように起きている時間を過ごしている。自問自答。勉強することは遅れていてしかしこれが、これこそが、自分にとっての2023年と思う。諸々の事柄を問い直すことが必要だった。

 

・昼から夜まで業務。忙しくなってきた。忙しい状態に特有の、実際の予定以上に想像が膨らみ続ける感じを覚える。焦点が合っている。集中しはじめている。解像度が上がる。次々にすべきことが浮かぶ。呼応するように案件が舞い込んでくる。捌く。捌く態勢になる。仕事を中心にした生活とはこのようなものだっただろうかと思う。思い出す。かつてとは別の自分として。

 

・このような生活/態勢の中で、哲学の本を継続的に読んだり、テーマに沿って文章を書くことは難しい。それをきっぱり捨ててしまえばシンプルになる。が、それでは望むこととは異なる。

 

・メモであれ、日記であれ、論文であれ、文章を書きながら生活をすることで、「自分が何を心地よいと感じるのか」が明確になってきた。輪郭も中心もかなり精密に描くことができ、それを実践することも、ある程度まで為すことができている。2020年以降の生活の中でそれを獲得した。獲得していたことに気づいた。一方で、「自分が何をしたいのか」を描くことができない。恥ずかしいと思いながらも、その恥ずかしさも受け入れ、まずその「自分が何をしたいのか」を描くことができない事実を、そのような言葉で、目の前に置いて、考えてみるならば、はじめに「自分が何を心地よいと感じるのか」と「自分が何をしたいのか」は異なることを理解する。

 

・いま「自分が何をしたいのか」を考えている。「自分が何をしたいのか」を考えることが許されている。「自分が何をしたいのか」を考えることの先に、それを実践することまでを目標としたい。加えてそれを他の誰かと話し合うこともしたい。中断して。