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  映像研究

ありえる

・書いておく記録。生活していると「ありえない」と思わず言いたくなるような事に遭遇する。突発的な事態に驚き、狼狽え、切り抜けようとすることは自分では準備できない。ドッキリを仕掛けてくださいとお願いすることも不可能ではないが、それは純粋な驚きではない。だから事件や事故も、大きく傷を負わなければそれはギフト。そう自分に言い聞かせながら帰宅した。

 

・業務の出張。スライドを見せながら説明するイベント。出張先に向かう前にいつもの職場でノートPCを接続するコネクタや各種ケーブルを点検してプリントや資料を持ち万全の準備と思って現場に着いたならば、肝心のノートPCを持って来ることを忘れた。リュックに入れ忘れていたことにイベントの20分前に気がつく。こんなこともあるのか、と呆然としつつ、一緒に出張した方に助けられたことにより、明らかな失敗にはならず話し終わる。久々に「胆力」と思いながら、その種の力を使った感じがある。

 

・事故から考える。「胆力」と名指した意識のありようは、やはり何かを信じることと関係がある。けれどもそれは自分に備わった何かを信じるというよりは、他者を信じる、信じ切るということであるように思った。

 

・対話ではなく、自分が複数の人たちに一方的に話をしなければならない状況で、聴く人たちを、聴いている行為を信じる、という状態があるのではないか。逆に考えれば、どれほど万全の準備をしても、聴く人のことを全く信じられなければ、話すことは難しい。そうした感覚と考えを持ち帰る。持ち帰るものがあった。

 

・午前中にはトレーニングルームへ行くこともした月曜日。7回目。雨が多く降る季節に移り変わろうとしていることが分かる。