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  映像研究

この生活

・後から書いておく記録。

 

・見ることを、見に行くことを、再開している。昨日はアーティゾンのダムタイプ展に駆け込み、今日は業務の合間の休み時間にオペラギャラリーの今井俊介展へ。空間に置かれた、制作された物を見て受け取ることを、思い出す。何度でも、思い出すような感じがある。

 

ユーロスペースアレクサンドル・ソクーロフ『独裁者たちのとき』も鑑賞。「AIもディープ・フェイクも使われていない」という映像は、これまで見たどの映像とも似ていなかったし、そもそもあらゆる映像は似ているとも言える。この映画がどのような場所でつくられたのか、映像の感触が消えないうちにもう少し考えてみたい。

 

・午後は業務。この二日は小説を読み文章を書くクリエイティブ・ライティングのワークショップのようなことをする。もう6年この同じプログラムをしている、が継続するとわかることもある。というか、継続しなければ、(開くこちら側に)たいした学びはないとも思う。聴講していた同僚の方から面白かったと声をかけていただき励みになる。

 

・帰宅して夕食後。友人たちのオンライン・ミーティングに入る。4月から新天地での生活をはじめた友人も含めて6地点が画面に並び言葉を交わす。友人たちが、生活を続ける必要に駆られて、あるいは、その生活をより生き生きとしたものにするために、またはそれらの複合的なきっかけから、何かの選択をして、新しい暮らしが開かれていく。その様を知り、深く納得したり、全然予想もせず驚いたりしながら、しかし、同じ時間に生きていると思う。このことを幸運と感じる。空間に集う、真の再開を祈り願うようにして、気づけば27時だった。

 

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