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  映像研究

身体、部屋

・はじめての人間ドック(日帰り)は8:30に受付して12:00に終わった。MRIバリウムもはじめてだったから、もうかなり大人だが、大人はこんなに大変なことを年一程度でしているのかとあらためて思う。色々と気づいたことはあるものの、何より視力の低下が著しく最近の頭痛との関係に考えをめぐらせる。

 

・これまで多少視力検査の結果が悪くても大きな不安を感じることはなかったが、見えないことが増えると認識が更新される。以前までは「在る」と「見える」が同義だった。存在はその事物や人間の鮮やかな細部として感受されていた。この感覚は損なわれていない、と思う。思うが、以前の感じ方と異なっているのかもしれない。それは、どうすれば確かめられるのか。

 

・事物や人間ではない、空間であればどうか。ある場所に立って、自分の視覚を手がかりにして、風景を見つける。その知覚の一連に変化があるのだろうか。

 

・そのように考えながら、僅かなファスティングを終えて、思い切り昼食を取る。中華三昧とスーパーで購入した巻物。

 

・体重が減少していたが、甘い物を頻繁に食べ、かつさほど運動をしていないという表を見て、担当された医者は「筋肉をつけてください」と適切なアドバイスをする。筋肉を主とした生活改善は2023年度のテーマのひとつだったが、具体的にはまだ何もしていない。筋肉をつけることを目的とした運動をいよいよはじめてみようかと思う。

 

・午後に自由な時間が生まれた。引き続き部屋を片付けている。いつか棚板になるかもしれなかった木材を捨て、いつか読むかもしれなかった本も処分する。部屋がこの身体の延長であるならば、その一部を刈り取り、その一部を痩せさせる。部屋に風が通り抜ける感じを求めて、身体の循環機能がいきいきとはたらくとこをイメージしながら、次々に物を処分している。