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  映像研究

家について

・後から書いておく休暇の一週間も後半。金曜日。平日。友人の家の壁を塗る作業を手伝いに行く。住宅地の細い道の先に建つ端正な家だった。建てられて70年の時間の先に現在の新しい生活が接木されるように感じる。空間を見上げつつ壁に珪藻土を塗る前にはさまざまな工程があることを学ぶ。まずはマスキングテープを張りその上に「マスカー」を張る。「マスカー」を見たことがあったがそれが「マスカー」であることを意識したことがなかった。ミリ単位の厳密な作業を目指しながら人間には限界があり壁も柱もまた微妙な誤差を宿していることに気がつく。中断して夕方からは集まった友人とその空間で少し飲食。寒いけど春らしい空気。明日も作業が続くからと程よい時間に解散。JRを乗り継いで最寄りの駅から住宅地を歩いて帰宅してみる。この場所にもあのような空間があるのかと観察しながら歩く。

 

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