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  映像研究

遡る

・月曜日。今週は週末の業務までは基本的に家で作業。とはいえいつも月曜日はその週末の業務の余波(または残響)に飲み込まれてなかなか作業に突入できない。今日も午前はそのような時間を過ごす。

 

・researchmapのプロフィールを更新してみた。4年で論文が3本。つねに何かを書いていたようにも思うし全然書いていないようにも思う。ともあれそれが客観的な自分の成績である。焦る段階は過ぎた、そう思って目の前にあることをやるよりほかない。

 

・午後いっぱい作業。150年前のことを調べながら書いている。福原信三の来歴について、父福原有信と資生堂創業についても調べながら書けば時間を遡ることになる。大正、明治、どころか、江戸、さえも、思ったよりも簡単に辿れてしまう。想像できない時間と場所を想像する。

 

資生堂の由来に因んで『易経』という本を手にしたく近くの大型書店へ。こういう時に便利なコーチャンフォー。せっかくだからと村上春樹『ドライブ・マイ・カー』の原作が収録された『女のいない男たち』(あらためて文字を打てば凄い題)も購入する。検索でヒットするも「村上春樹」の棚に全然なく店員さんに場所を教えていただく。レジの前のフェアの平積みの真ん中にあった。「映画化」の帯を巻かれて。なるほどと思う。

 

・併設されたドトールで少し休憩。『ドライブ・マイ・カー』を読む。『ドライブ・マイ・カー』および『女のいない男たち』は発売当時に単行本で読んでいたか、あるいは文芸誌で読んでいたが、今一度さらっと読むとまた当時とは違った印象を持つ。当然だが映画の密度とはまったく異なる。「他者に語る」あるいは逆の立場から考えれば「他者の語りを聴く」ということだけが物語を形作っている。

 

・夕食の諸々と業務の小道具の買い出し。

 

・友人から譲って貰った『ドライブ・マイ・カー』のサントラCD(カセットテープの方を購入したらしい、気持ちはわかる)を聴きながら帰る。帰宅して冷蔵庫にひき肉を見つける。そういえば朝「今夜はハンバーグ」と言っていたことを思い出してハンバーグに突入する。

 

・帰宅した家族とハンバーグ。横浜で購入したベーグルと。昨日の夜聴けなかった野村訓市「Travelling Without Moving」で就寝に向かう。

 

・明日は数年ぶりの友人とランチをすることになった。その連絡をしつつ意識を失う。