&

  映像研究

乾燥と思考

・202201072118。帰宅する京王線で書いてみる。このように2023年の最初の一週間が過ぎた。いつでも時間は光の速度で消える。冬であれば冷たく乾いた空気を突き抜けるように。

 

・乾燥の影響を考えているこの冬。この空気の質が自分をどう変化させているかと問うてみることもできる。潤滑油の抜けた機械のように、あらゆる動きあるいは知覚さえも、ほんの少し遅れるのか。その遅れへの焦りが自覚されることなく、しかし全身の抵抗の姿勢を準備しているのかもしれない。眠りへの信頼も弱まるように思う。

 

・加えて昨日と今日は、これから先の一ヶ月の果てしなさを前にして早速挫けそうになる。業務に対する何か根本的な歪みを考えて、来年度はそれを是正することに尽力しようと思う。しかし、そうであるにしろ、ひとまずこの状況を事故なく乗り越えたい(「乗り越えなければならない」と一旦書いてみて、その「なければならない」という思考=言葉を疑い書き直した)。

 

・昨夜はポトフをつまみながら、NHKプラスで坂本龍一の演奏と母校の芸術祭が対象となった『ドキュメント72時間』を続けて観る。全然別の意味で感情を揺さぶられる映像であったために調子に乗ってアルコールを摂取した。その余韻もある今日。中断して。

 

・夜には友人とオンラインで新年の挨拶。近況報告が体調の描写と重なりつつある年頃。最近観た映画の話題も。今年こそは集合したいねと声を掛け合って就寝。