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  映像研究

準備の日の記録

・各種の準備をする日。明日から一気に加速がついてのみこまれるように過ぎていくことを知っているから、せめてできるかぎり装備を整え、自分の書き読む作業と業務の仕事だけのルーティンになっても大丈夫なように、準備をしておく。

 

・午前は散髪のために八王子へ。もう10年にわたり同じ方に散髪をお願いしている。後ろは短めで、などと簡単なお願いして髪が切られる様子を寝ぼけながら見る。ちょうど1時間。ポイントカードがいっぱいになっていたのでハーブティーをいただく。「よいお年を」と挨拶することを忘れた。散髪に行くたびに数年来一番好きなランプコーヒーで豆を買い、数年来一番好きな大安でラーメンを食べる。そのような小さな旅。駅の地元のコーナーで目にとまったパンも買う。

 

・午後は業務。4時間半で明後日からのプリント作成を一気に終わらせる。終わりはしない。しかしかなり良いところまで行けた。具体的に動きが想像できる段階まで進んだ。途中実家に電話して年末年始の予定を調整することは忘れた。

 

・夜は予約が取れたためにカイロプラクティックへ。ぴったり一ヶ月後にお願いできた。「どうですか」と尋ねられて「ちょっとぎくしゃくした感じです」とこたえる。おそらく先月前のラストスパート的な作業と提出前後の緊張、直後の急な飲酒、親知らずの抜歯の痛みに耐える態勢などなどによってバランスは崩れ硬直しているであろうことは感じていた。首と腰の動きについて教えていただく。「油をさす」という表現にいつも腑に落ちるものを感じている。人間にとって油という外的な物質は何に相当するのか。考えながら帰宅する。

 

・インターネットで衣料品を購入している。これも冬に突入する準備。少しでも快適にルーティンを持続するために。

 

ハニカム生地のサーマルをいつも探している。夏以外ほぼ毎日着ている。労働でスーツを必ず着用する人にとってのシャツのような位置づけ、という口実を用意していつでも数枚ストックし、品質が良さそうで比較的安価な物をを見つけたら購入するようにしている。今はアナトミカの物を数枚着回しているけれども、繰り返し購入するには難しい金額であるため、新たに別のお店のオリジナルの物を購入してみる。写真を見ながら想像の試着をすることも少しずつうまくなってきた。

 

・この数年、というかもう十年以上「ベスト」を探しており、駄洒落のようだが適当な「ベスト」を見つけられず、というか自分は「ベスト」という形態の衣料品を一度も所有したことがなく、サイズやバランスやコーディネートが全然わからない。だがこれは防寒着、違ったら部屋着、必要経費、と唱えて、結局オークションでパタゴニアのレトロXの20年以上前の物を購入してみた。基本的に衣料品はデザインに敬意を払いつつ現在のモデルを購入したいが、どうしても納得し難い点があったために古い物を選ぶ。届くのを待つ。

 

・例年は29日までだが今年は業務が30日まであるから、大掃除の計画をする。家中の箇所をピックアップして1日1時間で年内にすべての箇所を掃除できるだろうか。