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  映像研究

流動

・親知らず(右下)を抜いた翌日の火曜日の日記。痛みにも少し慣れてきた。ちょっと驚くほどに右頬が腫れてしまいせっかくだから写真(セルフィー)を撮るなど。この日々のために各種の麺類を買い込んでいたが全く食べられる気配がなく、粉のスープを飲み比べる食事。プリン。ヨーグルト。ゼリー飲料などの流動するものを主食とする。メルティ・キッスのキューブ状のチョコの幅に口を開けることができずスライスして舐めるように食べるなど。経過を見るために歯医者に行った帰りに書店に寄り何か本をと思ったが全然本を読める気がせず手に取った雑誌「UOMO」「GINZA」を購入する。帰宅して雑誌を捲りつつ発熱する。熱にうなされながら辛うじて動画を見る。親知らずについて今さらながら知りその流れで歯列矯正について学ぶなど。何事も動画による学びがある時代。これまでしばらくの生活と切り離された、この特別な時間をいつか懐かしく思い出すだろうか。