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  映像研究

いつの間

・202204222134。帰宅する京王線で書いてみる。数日書く作業に集中していたせいか記憶が弱い。あるいは日々の記録を書くことをしていなかったせいで数日が丸々消えたようにも感じられる。いまは金曜日の夜だった。さっき月曜日の朝だと思っていたのだけれども。思っていた記憶だけがある。

 

・いつの間にか季節も移り変わり春もたけなわ的な段階あるいはうっすらと初夏が鳴り始めている。そのことを集合住宅を出た空き地の植物の緑に感じる。光が植物に降る様。そして先ほど目にした職場の最寄駅にある週末の夜のHUB。集う人が放つ雰囲気と嗅覚を刺激する何かから季節の現在を感じる。寒さの段階を乗り越えていた。

 

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・文章を書く作業は並行していくつかのブロックを進めている。「序論」と「1章」と「2章」を修正しながら「3章」を進めている、と書くとまるで完成に近づきつつあるようだが、実際はそのようなことでもなかった。掘り進めるトンネルはどんどん地盤が硬くなり(粘土層のイメージ)、つるはしを振り上げる腕にも疲れを感じる。一方で後ろを振り返れば確かに空洞は生まれている。闇のようなイメージ。

 

・ベランダの山椒の木から小さな葉が姿を現す。柔らかく親指と人差し指で挟んで嗅いでみる。この香りはどこから来たのか。