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  映像研究

切れる、繋ぐ、飛ばす

・202110231830。集中が切れたタイミングで作業の手を止めてインターネット・サーフィンに逆らいつつ書いてみる。いよいよ色々なことを考慮して、あるいは有限な時間の現在地点を省みて(今年の日記の合計数が295、ということは、今年の残された日数は、あれ、という思考)、焦りながらもともあれ一日デスクで過ごすことができた貴重な土曜日。土曜日は基本的には研究のための日。しかし来週からの毎週土曜日は、予定では、旅行、実家、業務、業務、業務、で、12月になっている。寒気を感じてアラジンストーブを見る。

 

・文章を書く作業の困難。一度書いた文章をアップデートする。冒頭から何度も書き直す。飛ばして先を進める、ということがいつからか難しくなってしまった。基本的に頭から、その段階で納得できる形で書く、その納得できる形になっている文章が、次の文章を整える力になるように感じる。あるいは砕く。良くない状態で固まった箇所を、その正しい言葉の力で砕いて、ばらばらにする、その言葉を、また繋ぎ、組み立てる。どうしても繋がらない部分に呆然としながら。そうして新たに現在、6,000字くらいまで来た。下手すぎる、と思いながら、しかし同時に「下手な部分」を見つけられることに救われながら、書いてみている。

 

・昼食は昨日家族が作ってくれたスープにショートパスタを入れて軽めに。食べるときのお供(友)は『OVER THE SUN』。ミキサーでバナナジュース。3時のおやつはタカキのパウンドケーキ的なもの。コーヒーは2杯目。夕方まで作業。

 

・家の何かが動いていることもまた作業のリズムを作る。とそのような理由から洗濯機を回し続ける。晴れているから。クローゼットで眠っていた秋冬のスウェットやフリース。引き出しでくしゃっとなったストールの類い。「こんな服持ってたな」と気がつき、それらを纏った自分が変化する季節を突き抜けながら進む、その姿を想像する。あるいは進む速度をイメージする。昨日の夜の笹塚駅のホームは既に寒かった。季節の変化よりも早く進むために。思考だけでも先に飛ばしておく。