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  映像研究

撮られなかった集合写真を想像する

・202112291939。2021年最後の業務から帰宅する京王線で書いてみる。繰り返す日が切断される。今夜帰宅してからは特別な時間がはじまる。消えた時間を断片的に思い出しながら今。言葉を話す仕事だから仕事納めは言葉が尽きている。

 

・昨日は今年唯一の忘年的な集い。西荻窪で気をつけながら飲食。南口戎。友人の仕事の話などを興味深く聞く。またサウナ派の友人に岩盤浴のプレゼンをしてしまった。二次会に向かう友人たちに見送られながら一足先に帰宅する勇気。良いお年を、と言って、次に会うのは来年になる。

 

・自分の作業を完全に手放すことなく今日まで過ごすことができたことは良かった。少しずつ進めている。職場の最寄駅のエクセルシオールで作業する朝の数時間の貴重さ。昨日まで書いた文章を読み直し、読み直しながら書き換え、そしてその先に、新しい言葉を書き入れる。12月はそれをずっと繰り返していた。

 

・明日からの特別な時間を想像している。今年は集合写真を撮影することができるだろうか。集合写真を撮影する用の三脚を職場から持ち帰り、家族が気をつけながら集まったならば写真を写すことを提案したい。集合写真を撮る場面を想像し、撮られる集合写真を想像する。

 

・撮られなかった集合写真を想像することで2021年を振り返ることもできる。