&

  映像研究

人と言葉を話す

・202112182215。昨晩の嵐のような風が寒波を連れてきた。底冷えという語の意味を感じながら一日を過ごす。いつもよりも少し遅くなり、帰宅する京王線はそういえば土曜日だったから空いているシートに腰を下ろし、業務連絡のメッセージを送り終わってから、思いつくままにメモを書いても良い。14:00から21:30まで主に一対一で人と言葉を話していた。この数日の間、午前中は言葉を書くことに集中していて、午後から夜は言葉を話すことについて話をしている。一日の中で閃く瞬間が無数にあり、その閃きが持続することもあれば、忘れていくこともある。人が何かを理解するとはいったいどういうことなのかと、つねにではないが考えている。断片を並べただけでは理解できないことが、流れをつくると理解することができることを、体感しながら生活しているということだろうか。一方で自分は、理解とは異なる「見ること」が、どのように理解とは異なるのか、ということを考えていたのかもしれなかった。