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  映像研究

休日、と言うと

・後から書いておく日記。12月が始まる日。

 

・忙しいことも慌ただしいことも無いに越したことはないという意味で、年末の年末らしさを考えると恐ろしくあるが、一方で、みんな忙しく慌ただしいなかでよくやっているよね、とか、ちょっといまやばいからフォローし合っていこう、とか、そもそも今年を通してよくがんばったと言えるのでは、というふうな雰囲気は少しいやかなり好きではある。本来そのような言葉を掛け合うことを儀式化した「忘年会」という制度があった世界だった。肩をばしばし叩き合い、肩を叩き合うことが惰性に移る頃、段々と肩を叩く力が強くなり、もはや感謝やねぎらいなのか、日頃の鬱憤なのか、単に上半身を動かしたいだけなのかわからなくなり、叩いたり叩かれたりしている内に、大トリは、とか、今年の一字は、とか、言ってると鐘が鳴って強制終了。年末を、そうした高まりとしてイメージしていたかもしれない。

 

・昨日まで続けていた作業を一旦やめて、今日は休日にする。今日は休日、と言うと普段どれだけ仕事しているのかと介入されそうに思い身構えさえするが、そういうことではない。Wordもテキストエディットも開かない日があっても良い。あってしかるべきという思想。去年の今日の日記を辿って読んだならば「今日から論文を書き始める」と書いてあり、おおそうかと思う。その一年後に今いる。

 

・冬の嵐が去った午前中は、家の布という布を洗う。カーテンを洗い、家族から提案された通りに窓を拭く。窓を拭くと年末の年末らしさが一挙に迫って来た。カーテンを洗ってカーテンとして吊るすことで干す。吊るすことで干せないカーテンはベランダに干す。カーテンの向こうにカーテン。数日前には灯油も買った。水も買った。衣替えの最終段階も。大掃除と年末の為すべきことを12月に点在させる作戦。それが休日の今日にはちょうどよかった。あと領収証の整理も。

 

・全部の布を干し終わり、階段を拭くなどして、荷物を受け取る予定は明日に変更して、ドライブへ。半日あると多摩川沿いから国道16号のコースになる。なぜだろうと考えたが、有料道路ではなく、しかしそれなりに「走っている」と感じられるのは、家の近くでは、16号くらいだった。福生で車を停めて古道具屋など見る。このまま青梅や飯能まで行ってみようかとも少し考えるが、それはまた次の機会に、と考えて、入間のアウトレットパークを折り返し地点にして帰路。

 

・去年は12月7日にまったく同じような休日を過ごしていた。

 

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