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  映像研究

カレンダーを書く

・202107131746。作業をしていた部屋から少し涼しいリビングに移って書いても良い。「少し涼しいリビング」は温度計によれば28℃。これはかなり涼しい。というか室内において28℃がかなり涼しいならば殆どのエアコンの設定温度はどう考えて低すぎるのではないかと思う。

 

・午前中は8:00にデスクについて業務関連の細々とした作業をする。チーム同僚へ明日からの授業の連絡。必要な資料の準備。週末のイベント授業の準備と担当する方々への連絡など。今日やっておくとよいことは終わらせることができた。授業のタイムスケジュールを書くことは脚本を書くことだと思う。脚本は細かく書くことも荒く書くこともできる。しかしいずれにせよ始まってしまえば必ず予想とは異なる状況が開かれる。そのことを楽しむ気持ちを忘れずにいたい。

 

・BGMはVIDEOTAPEMUSIC『On The Air』など。いくつか聴いたことある曲だなと思ったが多分小沢健二のAppleMusicの番組ではなかったか。程よいリズムがあり程よく活気づけられ尚且つ程々に作業中に消えてくれる音楽の有り難さ。Doopeesっぽさも少しある。知らなかったが同じ大学の出身の方だった。この夏の作業のテーマになるかもしれない。数年前夏に論文を書いている時にずっとDorian『Midori』を流していたことによって、そのアルバムの曲を聴くと今でも中央図書館の感じを思い出してしまう。曲の雰囲気が文章を書く運動に入り込んでくる感じは面白い。聴く音楽と聴いた場所の記憶。

 

・昼前にAmazonから斎藤幸平『人新世の「資本論」』が届いたからまずはパラパラしてみる。凄く売れている新書に対して手に取ることを躊躇うような心理がこの数年特にあったがそれは不要だった。課題にも使えるかもしれないし何より不足している自分の思考を助けて貰えそうだと思った。昼食を食べる前後に斎藤幸平さんが出ている動画をいくつか視聴する。動画を見ていた流れで新書『「利他」とは何か』も購入してみる。これらは夏の自由研究的なものとして。

 

・午後は論文作業を少し進める。数ヶ月集めた資料を読み直しながらとりあえず荒く書いてみる。殆ど「手の運動」のような作業だがそれも重要かもしれなかった。無意識のように出てくる表面的な言葉を一度あらから出してしまう。それらを読むことでもう一段階奥に沈んだ言葉が引き出される、かもしれない。写真の焦点について書いてみようと考えている。それを写真史の視座から、あるいは知覚の問題として書くことが課題だが、トピックだけならばそれは『クウネル』のことかもしれなかった。2000年代のクウネルのあの感じはいつかリバイバルするのか。殆ど関係ない。

 

・作業が中断したタイミングでカレンダーを書いてみる。近年「締め切りがある作業」をする際に、手書きでカレンダーをつくることにしている。誰に見せるものでもないから極めてざっくりと書く。なんとなく自分の手で刻んだ時間的な計画が部屋に置かれていると安心するのか。作業ができる時間をかたまりとしてつかまえたいのか。カレンダーを書くと「はじまってしまった」という感じがある。

 

・リビングの温度計は28℃。作業する部屋は30℃。ベランダは26℃。2℃の差は大きい。

 

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