&

  映像研究

土曜日の夜

www.youtube.com

 

・202101231909。一日家で作業、と言いたいところだけれども実際は身体と頭を休めるだけで精一杯だった。コーヒーを淹れて飲む幸福。朝洗濯をして干す幸福。いくつかの記事を読み、いくつかの動画を見て、昼にはパスタを茹でる幸福。とか書くとよっぽど業務=労働が苦痛のようだけれども、実際にはそう単純でもない。業務=労働は業務=労働で、フルマラソンとかトライアスロンにも似た(どちらももちろんやったこと無い)、「ランナーズ・ハイ」「終わった直後はぐったりするがまた走り出してしまう」ようなところがある。そうして今はそのハイな季節だった。

 

・2020年の12月に全然オフィシャルじゃない感じでアップロードされていた小沢健二の1994年のおそらくはスペースシャワーTVの番組をBGM代わりに見る。「DISCO TO GO」のツアーのおそらくは一部が収録された『CITY COUNTRY CITY』のVHSテープは中学の頃に購入して初めて小沢健二が動いているのを見た映像だった。文字通り「擦り切れるほど(毎日)」見ていたが、大学卒業直後になんやかやで当時の友人に借りパクされてしまった。冒頭の『DOWN TOWN』のカバーはこのVHSテープには収録されていないが、Youtubeなどに音源が上がっているのを聞いて以来、本当に良いなと思う。客席の様子がほとんど暴動という感じで、その感じも良い。この『DOWN TOWN』の暴動に惜しくも間に合わなかったのが自分だ。だけれどもこのイントロのコーラスの部分を聞くたびに、10代の自分がこの場所にいることを想像する。からだを揺らすことすらせず突っ立ってステージを見つめている。ひとりで。

 

・今日は土曜日の夜で、オンラインで友人たちと集まる。本当ならばその友人たちと旅行に行っていたはずの夜に。分岐した未来=可能性のひとつは尾道で集合していた。が現実の現在はオンライン新年会だった。かつ業務のチームの深夜の謎ミーティングとダブルヘッダーというかダブルブッキング。想像すらしなかった25年前とも、確かな約束をした2ヶ月前とも、そのどれとも全然違う未来だった現在から、過去の映像を見る。