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  映像研究

梅雨の真髄

・202007092115。木曜日の業務を終えて帰宅する京王線で日記を書いても良い。毎日のように帰宅する京王線で日記を書いていたのは3月後半のことで、その日々は「感染者数が増加する日々」だった。「感染者数が増加する情報の傍らで何か決定的な出来事を待つような時間」を生きていた。その時間を記録しておこうと思って書いた日記があった。それは3ヶ月半前のことだが誰もが言うように、その過去の日々との適切な距離がはかれない(過去の時間と適切な距離がはかれたことなどあっただろうかという疑問もあるにはある)。いまその時期を超える感染者数が伝えられる傍らで、しかし3ヶ月半前のように「何か決定的な出来事を待つような感覚」はない。この先もこの状態が続くのではないかというぼやけた印象だけがある。事態に対処する思考を再起動することが重苦しい。そういう心持ちをメモしておく。