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  映像研究

第一回

・202004191109。曜日の感覚が失われつつあるが今日は日曜日。業務の期間は基本的に日曜日が出勤だから、この時間に家にいること自体が特別なはずなのだけれども、この2週間でそのような「基本的」「特別」という感覚が消えてしまった。ただ机に向かっている時間が膨大にある。夜には野村訓市のラジオを聴くことによって辛うじて一週間の終わりと始まりを感じるのだろう。

 

・昨日は昼に自分の研究の作業をようやく再開することができた。数ページの文章を訳しながら読んだだけだけれども、この小さな一歩が別の未来に繋がっている(と信じたい)。語学や文字起こしの仕事など、いくつかのタスクを時間で区切りながら、このままゴールデンウィークと呼ばれた5月上旬まで(あるいはそれ以降も)継続していきたい。「継続は力」という何も面白くもない慣用句と、「遅すぎることなんてないんだから」という『すいか』の教授の言葉を忍ばせて。

 

・夜には第一回の山部OM(オンラインミーティング)またはON(オンライン飲み会)の開催。東京のいくつかの場所と神戸、熊本の各地が「たくのむ」というふざけた愛らしい名称のオンライン・サーヴィスで接続される。ダイニングやデスクの端に置かれたカメラ=スクリーンが、表情、声、その部屋の光、赤子の動き、などを伝える。リアルであれオンラインであれ平時であれ有事であれ複数人で話すと大抵自分の呑気さが際立ち微妙な申し訳なさを感じることもあるが、それを許してくれる(たぶん)人たちとのミーティングは救いだ。しかし5時間は長かった。

 

・「ではまた来週」と自然にレギュラー化が決まった。オンライン飲み会の番組化。ラジオのように最後に一曲、熊本の山道をドライブしながら聴いた名曲=迷曲『1978』を流したかったが、そんな時に限って探せない24:00。二重の意味で「まだ頑張れる」と思う(1:オンライン飲み会のクオリティをもっと上げられる。2:その約束があることによって一週間頑張ろうという気持ちになる。)。