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  映像研究

図書館は休館

・いつも作業をする中央図書館は休館日。昨日が月に一度の休館日だが祝日であったため今日が休館日だった。休館ならば仕方ないと思い調布へ。思い立って『パラサイト』のチケットを取ってみて、待つ時間に猿田彦コーヒーで作業。会話をする人に囲まれながら作業をすることもたまには良い。

 

・それで『パラサイト』鑑賞。あっという間に物語が展開されていたという印象を持つ。恐らくこの映画は「良く出来た映画」だと言われるのだろう。理解できる。面白く且つ考える手がかりを得る。と、言ってみてしかし、自分が「ドキドキハラハラする映像」があまり得意でない(本当にドキドキハラハラして苦しくなってしまうから。そういう意味では本当に良い観客だと思う。)ということを差し引いても、何か、違和感が残る。あるいは決定的な何事かが残らない。「自分が映像で見たいものはこれではない」というような感覚を持ち、しかしながらそのことによって知るのは、自分が映像を見る上で重視しているポイントが、多くの人とは少しずれているのかもしれないということだ。人間とカメラ、それぞれの存在がいかにバランスしているのかを見たいと思っており、そのバランスの仕方の妙を見たいと思っている。人間を見たいと思っている。これは継続的な自分の課題。

 

・帰って作業の続きをしながらもコロナウィルスについての専門家、政府、それぞれの会見を流していたら意識がすっかりそちらに持っていかれてしまう。「クリティカルな状況」の「クリティカル」は批評的なのではなく危機的という意味だが、その意味を混在させて聞いてしまう。何が起きているのか。あるいはどういう状況なのか。夕食を準備して食べながら続けて視聴する。