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  映像研究

『げに恐ろしき怪物、嫉妬』

 
ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』を少しずつ読む水曜日。日曜日、月曜日と連続して業務に踊らされ(文字通り踊っている、と書きたくなるような)ながらも日曜日の夜には某カレー店のおばけ的花見的状況に遊びに行けた。それで正気を取り戻す。無目的な会話。千のプラトーが言うところの「指令語」から離れた言語に身を委ねることでようやく一日が終わる。遊びの合間に業務。研究の合間に業務(逆ではない)というのが今の自分のテーマ及び目標である。それで火曜日、水曜日と可能な限り家でひたすらに読書。


・『げに恐ろしき怪物、嫉妬』は『ドイツ悲劇の根源』に突然現れたなんだかよくわからないが声に出したいフレーズ。17世紀のフィクション。題名だった。ところで嫉妬とは何か。そうした感情のことは考えないから(考えようとしないから)あまりわからないけれどもその感情を手がかりにして21世紀の自分が17世紀を想像していることは面白い。そういえば数日前に実家に立ち寄った際に置いてあったから村上春樹騎士団長殺し』を借りて読む。『1Q84』の時と同様に、主人公が微妙に自分に近しい年齢及び設定であることから小説自体にも何か没入しやすさがある。3日で一気に読んでとても面白かった。この小説と嫉妬とも特に関係がない。主人公にも嫉妬しない。


・他に千葉雅也という人の『勉強の哲学』を読みノートPC及びタブレットの「ノート」について考えるなど。風邪をひいていた家族に便乗して食べたお粥が思いのほか美味しくて驚く。明日から業務上の新学期。踊るように話す業務。