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  映像研究

骨折と駄洒落。満足。大晦日。

 
・そうして去年の今日と全く同じルートで歩いてくる陣馬山から高尾山まで。朝から昼まですべてが見えた。西には富士山が登っている人が見えるのではないかというくらいにくっきりと見えて、南にはもちろん相模湖。そして遥か先には江ノ島が、海が見える。そうして東の方に目をやれば東京シティーの全景。そしてコラージュみたいな関係性でそびえ立つ「東京スカイツリー」はその名称に偽りなし。見える。すべてが見えた。そして途中転んだ。派手に転んで左手の小指をひどく突き指。十中八九骨折。全く同じところを骨折した中一の頃のことなど考えつつ歩く。それもまた良し、では全然ないけれどもそれならそれで仕方がない。カメラも破損。「一年の計は元旦にあり」というけれども大晦日の転倒によって新年のスケジュールが強制的に決まるということもある。あるんだから仕方がない。



・それでもとにかく楽しくて仕方がない山行。強くて冷たい風は間違いなくこの場所のこの季節に吹く風だったのだから、今年と、更に前と、今と、色々なことを考えるのにはうってつけの日だった。途中SMDくんがお洒落毛布を落として、トレランくらいの勢いで探しに走るというアクシデントもあったものの(最終的に見つかった。良かった。)その間残された山部メンバーは暇だったので「しりとり」の代わり程度の「2011年の抱負」を話し合う。迷いなく「できちゃった婚」と言ったSくんに拍手。全力でそこまでもそれからも応援したい。しかし抱負なのかそれはという疑問。自分から出たキーワードは「ロック(な雰囲気)」と「貯金(をする)」だったが、それが両立する様子が不明なので、既に迷走しているという指摘。しかし「迷走」は悪くない。完全に駄洒落だけれども「瞑想」よりは良いと思う。



・そのようなことを話しながら下山。ケーブルカー下の「高橋家」で少しフライング気味に年越し蕎麦を食したならば日本酒「高尾山」も頂く。満足すぎて眠くなる。高尾へ戻って解散。昼寝。そして今。悪くない。大晦日。あっという間の新年と、あっという間なはずの新年度のことを、待ち、待ち望みながら今。