&

  映像研究

山から下りてきた木曜日と金曜日の文化的な生活

 
・山から下りてきて猛烈な筋肉痛に襲われる24日の木曜日。太腿の辺りが小学生が組み立てた電子基板になったような違和感で、まるで普段とは違った歩き方をせざるを得ない自分はもやは別の人格のような気さえする。


・外出して中央ラインは八王子で下車。北口のバスの乗り場でマイクロバスに乗って、知らない人にとっては怪しさ全開のネーミング「ムラウチエコ村」へ。ブックなオフに隣接された、今日は映像機材をリサーチするために「ハードオフ」という大型家電リサイクル・ショップへやってきたのでした。それにしても出来ることなら乗りたくないのはマイクロバス。そもそも筋肉痛でなければ歩いているし、時間ちょうどであれば路線バスに乗ったってよかった。目的地と目的地を最短距離でつないでいる、あの「送迎感」が微妙な気持ち悪さを感じたりしないこともない(私見です/しかし身体が不調な今日のような日は本当に助かるので色々な条件の人を想像すると一概に揶揄できないのも事実です)。とりあえずむしろ「エコ村」というネーミングをどうにかして欲しい。


・業務で使用する目的の機材を安価に購入することができ、ついでなのでブックなオフを一回り。再びマイクロバスに乗って駅前に戻る。その後新宿に向かい家電量販店にて、慣れない手順で注文していたデジカメの写真のプリントを受け取る。プリントのL版とデジカメの画像の縦横比率が違うため絶妙にサイズがトリミングされているのを確認して微妙な気持ちになる。まぁ仕方がない。仕方がないので高円寺へ。「座・高円寺」という場所で行われる何か面白そうな公演を観に行くつもりなのだった。が会場の入口には「高橋悠治は出ません」という内容が、もう少しやんわりとしたニュアンスで書かれていて、一瞬どうしようか(それでも入ろうか)と考えたけれども、それを知った上で当日券を買うほどテンションが高いわけでもなかったので、またの機会?にする。まぁ仕方がない。仕方がないので三鷹へ。


三鷹駅で下車して南口をずっとまっすぐ行ったところにある「ある界隈では知らない人はいない超先端的アウトドア・ショップ」へ。山登りで一番上に着るジャケットを「シェル」と言ったりしますが、そしてそれは薄くて軽くて水を防ぎ、尚かつ汗の湿気を逃がすものほど良いとされていますが、そういったものについてお店の人に親切丁寧に教えていただく。特に「GORE-TEX PACLITE」と「EVENT」という生地の違いについてよく理解が出来た。とはいえ必要としていない人にとっては本当に微妙すぎて気味が悪いマニアックなトピックなのだろうということが、少し客観的になれば自分でもわかる。結局シェルは買わず(そんなに突然買えるような値段でもない)、前から色々な書店でちらちら見かけては気になっていた、山をテーマとした可愛らしい雑誌『murren(ミューレン)』を購入する。丁寧なつくりで素晴らしい。山部部紙の参考資料にしたい。



・翌25日の金曜日も引き続き恐ろしいまでの筋肉痛。太腿の辺りが耐用年数の尽きたコンクリートのような、何もかも嫌になるような種類の痛みを感じながら今日も歩く。


・ランチを食べに某小金井のカレー店「I・F」へ。遅くなってしまっていた本棚の古本コーナーの秋のセレクションを補充。さて、いったいどんな本が手に取られるのだろうか。余裕が出たらもう少し「特集」のようなことも仕掛けて行きたいと思う今日この頃。かれこれ一周年ですし。その後店主のKJ君とともに中央ラインで新宿へ。「I・F新聞的なもの(仮)」についても前向きに進めて行きたい。やっぱりかたちあるという意味での「紙もの」はなかなか難しいのだなぁ。うっかりしているとあっという間に業務の時間なので慌てて御苑方面へ歩く(筋肉痛)。


・夜は歌舞伎町にて(裏)山部キャプテンこと、東京ノース・ウェストを代表するバック・パッカーにして各種イベント・オーガナイザーのHRM君と待ち合わせ。どういう流れか全くわからないものの30歳の誕生日に所謂ひとつの「クラブ的なもの」を借りて「イベント的なもの」を企画するらしく、普段の彼のライフ・スタイルからすると全く不可解ながらも、その契約に付き添う。その場の勢いで「VJ的なこと」まで引き受けてしまったけれども、やるのかなぁ?…やらないような気がするなぁ。というようなゆるゆるのMTGは新宿なので「東京麺通団」にて。しかし大抵のことならば「やらないよりはやったほうが良い」が信条である自分としては、お祝いのお手伝いはしてあげたい。そんな秋のフライデー・ナイトなのでした。