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  映像研究

ニューウェーヴ系古書店・秋の大掃除・その合間のレクリエーション

 
・15日の火曜日は個人的かつ曖昧なカテゴライズとしての「ニューウェーヴ古書店」をフィールド・ワークする一日。東京のウェスト・サイドからイースト・サイドへ。まず向かったのは茅場町の「森岡書店」。大変に緊張感のある空間で古いデザイン・グラフィック系の雑誌を(緊張しつつ)パラパラめくりながら、ちょうど開催されていた写真展なども見る。その後東京メトロを乗り継いで表参道は「オヨヨ書林」へ。不思議な場所にあるなかなか良いかんじの古書店。吉祥寺の某古書店で買いそびれた『水牛通信〈1978‐1987〉』という本を吉祥寺の某古書店で販売されていたときよりもかなり安価に購入する。その後渋谷まで歩き(関係ないなりに古着屋で秋のファッション・チェック)、事務所に通っていた頃はほぼ毎日のぞいていた「Flying Books」へも。すっかり日も沈んだ頃に井の頭線で下北沢下車。ニューウェーヴではないなりにちょっと好きな坂の途中の古書店(店名わかりません)で数冊の本を購入。本当のお目当ての「モルティブ」のコーヒー豆も購入。あとCHICAGOにてエキセン(トリック)系のポンチョも購入(焚き火部の部費で)。その後更には吉祥寺で下車。素晴らしくニューウェーヴな佇まいの古書店「さんかく」へも行ってみる。文庫本の密度に圧倒されつつも店を後にする。気がつけばすっかり夜。



・16日の水曜日は朝から押し入れを中心とした大掃除。夏期業務の間すっかり適当になっていたシステマティックな収納(が理想)を再構築。マスキング・テープにマジック・ペンで「その場所に置くべきもの」を記入して、それを押し入れにぺたっと貼る。書籍もきっちりジャンル分け(が理想)する。ジャンル分けしづらい書籍は「サブカルチャー・エッセイ」の棚へ。まぁ適当です。そして「明らかに全然読み返さなそうだし、I・Fの古書コーナーでも販売したくないなぁ」という書籍を、捨てるのもアレなので「某大型古書チェーン店」に引き取りに来てもらう。書籍数十冊でざっくりと二千円なり。まぁそんなもんだろう。夕方には国立ガールズから連絡。本来今日は彼女らと北アルプスは「白馬岳」へ行っているはずだったのだが、二人が体調を崩したらしく(あっちのイルフルなにかの方じゃなくて良かったなぁ)中止というか延期に。そしてその代わりと言っちゃあなんだけれども、既に過ぎ去った夏を一度連れ戻して惜しみつつ追いやるための儀式としてのレクリエーション「HA・NA・BI・2009」。夜に集合して韓国料理店で宴の後、近所の団地の公園で手持ち花火でバンバン遊ぶ。年齢不詳。年齢だけでなく季節なども不詳につき非常に奇妙な、しかし秋らしい一日。



・17日の木曜日は引き続き大掃除。掃除&洗濯で先日購入したポンチョだって干す。しかし例えばもしも自分がその洗濯物のエキセン系のポンチョを見たならば、恐らくはその住人の素性に対して興味を持つだろうけれども、もしかするとそれは興味というよりも脅威、何やら不穏な印象を与えないだろうかと少し考えつつ干す。「これは焚き火部の衣装です」という張り紙をしたいけれども、そんなことをしたら尚更脅威かつ不穏であることは自分にもわかる。そんなくだらないことが頭をよぎりつつも古書の整理。某小金井のスーパーオシャレなカレー屋にてしっとり&こっそりと営んでいる古書コーナー『&文庫』の2009秋のラインナップを構想しつつ作業。これまでの柱だった「山」「植物」に加えて「ファッション」と「食」のラインを充実させていきたいと思う今日この頃。脳科学者とか公認会計士(ってなんだ?)的な書籍を読むのなんて一切やめて、全く何の役にも立たない「山の面白さを讃えた詩」とかを誰もが読めば良いと思う今日この頃。「誰もが」は言い過ぎだとしてもそのようなことを考える今日この頃。季節はしっとりと秋で、東京のウェスト・サイドはすっかり朝晩涼しい(寒い?)今日この頃。