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  映像研究

夏の夜の備忘録/真夏の夜とかの思い出/気怠い夏のプレイリスト

 
・7月になったのだからもう「夏」って言っていい筈だと思う今日この頃。暦の上ではとっくに夏。でももちろん「真夏」ではない。気温の高さよりもじめじめべとべとする湿度の方が本来的な意味?での「(日本の)夏」の意味するところなのかもしれないと何となく思う。それが良いとか悪いとかいうことではないけれども、しかしもちろん個人的にはただただ更に暑くなるのが望ましい(夏大好きなので/35℃くらいも全然ウェルカム/熱帯夜も望むところだ/半ズボン履きたい)。



・そのような湿度を適当に紛らわせるために、コンピュータから部屋中に夏らしい音楽を振りまいてみようと考えたものだから、先週末にはレンタルショップにて数枚のCDをレンタル。やっぱり何年か前にレンタルした(個人的に楽しむ目的でコピーした)のだけれども、ハードディスクがクラッシュして聴けなくなってしまっていたヤン富田の『Happy Living』『MUSIC FOR ASTRO AGE』など。またはハイパーメディア・クリエイター的な人こそがオススメするエッジなスポット、スペインはイビサ島関係(?)のコンピレーションなどを流していつもと違う空間演出をデザインしてみようと思った。そしてyoutubeで運命的に再会した(特別夏っぽくはない)「club8」の名曲など。そのような音楽を集めていたならば、今年こそは久しぶりに夏用のテープ的なもの、だって出来てしまうかもしれない。



・オンラインにおける、巡回、サーフィン、パトロール、何でも良いのだけれどもいろいろなブログを読んでいて『STUDIO VOICE』という雑誌が休刊することを知る。数ヶ月前のリニューアル?で少しヴォリューム・ダウンしたのを見て「これは、もしや…むむ。」と思って、誰かそれらしい人/それ的な話が通じる人に会ったら予言しようと思っていたのだけれども、事実はいつだって予言より早く訪れる(ことも多い)。まだ中学生だった90年代前半に思いっきり背伸びして読み始めて以来(その頃はほとんどパラパラするだけだった)、写真家や建築家やらいろいろな固有名詞や固有でない名詞を教わり、時にテキストをジョッキーするきっかけになり、あるいはまた「『エヴァ』っていうアニメはこっち側の人も観て良いんだ(観なきゃいけないんだ)」的なスイッチを入れてもらったり、どう考えてもなかなかに思い出深い雑誌だったことは間違いないと思う。



・そしてダイアリーとしての備忘録。昨日1日は昼過ぎまで、山部・アパレル部門のアクティヴィティを展開した後で、偶然にも元・チームメイトかつ今は「隣の学校のワンゲル部長」的存在のSMD君から連絡。連絡があったのならば急遽国立でマウンテンのミーチング。めちゃ久しぶりの友人なども合流しつつの拡大版・各種近況報告会はビールからカクテルに移行するモード。それにしたって出会う人や再会する人やずっと友達な人、つまりあらゆる友人知人が今現在の気分や発想として「山」に向かって移動を始めているのは一体どういうことなのだろう?考えながら中央ラインで深夜に帰宅する備忘録。



・そしてそんなメンバーで関越自動車道をぶっ飛ばして新潟県へ向かい、1泊3日の「妻有トリエンナーレ・観賞ツアー」を強行したのは、「トリエン」なだけに(?)ちょうど3年前のことだった。2006年の夏。その夏はどういうテンションだったのか(今となっては全く)わからないけれども「2006_melancholic summer」をコンセプトに気怠いポップス、フォーク、ロック風味な音楽、ばかり聴いていた、というようなことが急に(鮮明に)思い起こされる。よく流しっぱなしにしていたのは「devendra banhart」という人の音楽で、その中でも特に下の『heard somebody say』は何度聴いたかわからないくらいのヘヴィなローテーションだった。でもこのPV観たら少し印象変わったな。いずれにしたても、そのような、ある真夏の記憶、とその断片。