&

  映像研究

10月になった。

 
・あっという間の本年も今日から10月です。そして10月1日と言えばそれは都民の日です。生まれてこのかた都民でなかったことが一度もない自分は、あまり意識せずとも「東京都からの視点」で色々なことを考えているなと思う今日この頃。東京の、かなり西の方から、かなり東の方までを移動して、そしてまた西に帰る一日。


・朝から移動をして水道橋の「さかいや」へ。各種食料と、自分へのごほうび系のキャンドルのようなものを購入したのは、もちろん明日からの「八ヶ岳1泊2日・テント泊」に備えてのことなのです。色々と買っている。無駄じゃない程度に買っている。途中の古書店で見つけた、ガストン・レビュファの『太陽を迎えに (1973年) (新潮選書)』だって買う。『フィールド・ライフ(アウトドア界最強のフリー・ペーパー)』を無料で貰う。しかし色とりどりの秋冬新作アウトドア・ウェアは「見るだけ」。


・昼過ぎからは中野区某所にて数時間の撮影。撮影を終えて直後にいわゆる報酬的なものを頂いたならば、その足で久々の高円寺・荻窪・吉祥寺へ行きドライフルーツなど、1泊2日の山の上の生活で必要な食べ物を購入。そのような「仕事をして食べ物を手に入れる」プロセスの単純さを少し冷静に考えてみれば、それはまるで狩猟の時代の人間のようだとふと思う。ちなみに、かつてフリーランス的な形態で映像のお仕事をしていた頃(注:今だってもしもご用命頂ければ内容によってはやらんこともないのです多分)には、その「一つ大きな仕事をして、しばらくはその報酬で生活をすること」を、まるで縄文人のようだと思っていたけれども、そうだとするならば今やすっかり「基本弥生」な生活を送る自分だ。それはそれが良いとか悪いとかそういったことではなく、ただそう思う。


・そして準備に明け暮れる一日の締めには「未だ一度も一緒に山に登ったことのない山友達」に教えてもらった、三鷹に最近出来たというヒミツの(ということもないのだろうが)アウトドア・ショップへ。閉店直前(越え)にも関わらず、大変親切にお店の方にバック・パッキングにおける食事について色々と指南していただいた結果「謎の昆布だし」と「不思議な大豆」をRPG的な感覚で購入して帰宅。


・旅に出る前の日は、いつも確かこのように慌ただしいのだということを思い出す。