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  映像研究

10月のバック・パッキング in 八ヶ岳(1日目)

 
・台風は予想通り、予想以上にスムーズに東に流れて10月の木曜日は快晴。高尾からの中央線・下り・始発、に乗り込んだならば一路長野県の茅野駅へ。西の地より軽ミニバン的なカーで颯爽と現れたS・Kさんと合流して、八ヶ岳の玄関的な美濃戸の登山口へ急ぐ。そして登山口に到着したならば、駐車場にて管理人のおじさんから各種情報を貰う。主に「気温」に関する情報を貰う。



・そして歩く。歩き始めればすぐに、その自然の様子が、東京近郊の山の風景とは違っていることを考える。森林の限界まではゆるやかに植物のグラデーションが連なり、沢、土、そして木々の色々な緑と大きな岩の苔、日溜まりを抜けるとかつては沢であったかも知れない砂利道が突然開けて、その中央にはレイアウトされたように存在する倒れた木の白さ。移動する視点は自分の目で見る。あるいはxactiは映像を記録している。限界までの森林、その「森林」とは複雑さの別の呼び方なのだと思う。









・というようなややもするとスピリチュアルな感覚を一人の頭で弄びつつも、一方S・Kさんとはごく日常的な(俗世間的な、あまりにも俗世間的な)話題でジャムれるのもまた一興であり、そのような時間の過ごし方は、バック・パッキング(グループ制)の醍醐味なのではないでしょうか。「アウトドア・ギア」と「アイドル(広い意味での)」と「コンテンポラリー・アート」と「ゆとり(という意識)」についての諸問題。今日もどこかのマウンテンではミーチングが開かれているのです。そしてその多くは恐らくは「即・戦力」ではないでしょう。



・そうこうしているうちに(?)、本日のテント泊の地へ着。手際よくテントを張ったならば、赤岳を背中に背負って、まだ高い太陽を眺めながらBEER(350ml/500YEN)にて乾杯。こうして『グダグダ@(ぐだぐだーっと)八ヶ岳・バック・パッキング』はゆるやかに幕を開けた気がします。それは10月の、ある台風一過の木曜日のことでした。