&

  映像研究

秋なのですか

 
・何とも言えぬダウナーな天候に日々挫けそうになりつつも業務。ある種の「ワーカーズ・ハイ」的なものに突入したと思ったら、あっという間に8月は終わる。職場では日々「変な映像」と「変な言葉」について、ブレインストーミング&考えている。ちなみに最近同僚に自信を持ってオススメされた「変な映像」は、ABBA(アバ)のミュージック・クリップで『Knowing Me, Knowing You』だ。いくら「Knowing Me, Knowing You」だとは言え(?)この映像は一体どういうつもりで制作されたのだろうかと考え込む人が続出。不条理なストップ・モーション、不気味なダブル・イメージ、しかし何よりカットが途切れずに次々に顔が現れては連なる場面は、現代の映像のリテラシーからすると、それはもう全く不可解だ。




・しかし70年代のJ-POPも、なかなかどうして負けていない。荒井由実『紙ヒコーキ』は(こんなに良い曲なのに)何から何まで、あらゆるものがズレまくったカルト・ムービーだ。「間違ってスイッチングしちゃった、やべ」みたいなタイミングで、一瞬映って切り替わる映像は絶妙に気持ち悪く、「変身」と「ルージュの伝言」の演出はもはや嫌がらせとしか思えない。いずれにしたって70年代もなかなか奥が深いのだなぁと思う。




・遡って備忘録してみる、24日(日)は、業務としての大学訪問@世田谷区某所。帰りがけに「せっかくだからマインド」で九品仏の「D&DEPARTMENT」へ立ち寄る。シンプルデザインとサステナビリティでうやむやにされかかったセレクト業のダイナミズムに圧倒されつつも色々と見学する。その後自由が丘をぶらり一周した後、引き続き中目黒「買うブックス」と「ほにゃほにゃリサーチ」も見学(&リサーチ)。


・遡って備忘録してみる、25日(月)は、朝から正しく業務。ABBAのミュージック・クリップの話題もそこそこに放課後は新宿西口のソフマップ的なお店で約3年ぶりのマッキントッシュ購入。月末の引っ越しを控えて諸々の「契約」と「解約」の連続に翻弄される日々。気がつくと長袖のパーカーなど羽織って出勤する後輩を、まるで上司のように叱り飛ばしたい(まだ夏は終わっていないのに秋みたいな格好をしているから)衝動に駆られつつ、全く晴れる気配のない空を見つめる日々。