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  映像研究

誰も見ていない、むしろ見ないようにしている。

 
・風邪がまったく治らないけれども今週末は新学期・初業務。完全に私的な感覚ですが「ひとりで暮らしていて風邪をひいたときのイメージ」は20代も後半になろうとも今のところ『魔女の宅急便』に依るところが大きく、あのようにシンプルに暮らしていたならば、高熱が出ても一晩寝ればすっかり治るようなシンプルな風邪のひき方ができるのかもと思うけれども、たぶんそんなことはないのでしょう。苺、キュウイ、バナナなど(フルーツばっかりだ)からだに良さそうなものを適度に食しつつ暖かくして眠る。


・しかし眠れないならばフリースを羽織ってyoutube。色々とつまみ見つつも、今月から始まった、小林聡美もたいまさこによる『2クール』のEDは、2008年現在、考えられる限りにおいて最もスタイリッシュな映像のひとつ(完全に良い意味で)だと思う。『めがね』に引き続き、珍しいキノコ舞踊団の伊藤千枝さんの振り付けも潔く、しかしながら個人的には「公共の場所でまったく意味のないバカバカしいことをやっているのだけれども、当然のように誰も見ていない、というかむしろ積極的に見ないようにしている、かといってしかしその意味のないバカバカしいことを決してやめようとはしない」というような状況に、何か言葉にし難いあたたかいものを感じとってしまう特性があるのだということを、ぼうっとした頭で分析する。ちなみに部屋にテレビはないので番組自体は見られない。そして今度こそ眠る。