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  映像研究

冬の休日を過ごす記録、石油的なもの

 
・25日(金)は平日であり休日。散らかり放題だった自宅の、主に本ぽいものを「今すぐ読みたい本」と「いつか読みたい本」と「全く読みたくない本」に分別していると昼近くになる。あわてて外出。


・しかし寒い。そして今日をまるで休日らしい休日として過ごすための工夫とは何か。たとえば神保町にて「マルチチュー度」の高そうな書物などを探した後は、渋谷に移動して来月の友人の結婚式用のスーツ(細身希望)をリサーチする。あるいはまた予約までして御伺いしたアップル・ストアの診断では、約3年間酷使した、マイ・アイポッド・フォトは、もう決定的に壊れているとのことで、修理をするならば29,800円かかるけれど、それは中身を全部取り替えるということで、それはつまりもう修理ではない、というようなことを教えてもらう。結論として「アイポッドってネジ使ってないんですよ!」と言われもしたけれど、その状況で「へぇ〜凄いですね〜」とはなかなか言いづらい。そんなプロセスを経て諸々検討中だ。


・夕方以降に経理的な雑務をいくつか済ませつつも(確定申告に向けて…大変そうだなぁ)、ハナ金の中央線下り〜西武線は相変わらず相当に手強い。途中乗り換えであるところの国分寺ピカソ的な店で180分のVHSテープを購入したならば、実家の最寄りの駅に着いたのはすっかり日付が変わる直前。慌ててタクシーに乗るとメーターは信じられない金額を叩き出し始めたので、慌てて実家の少し手前で降りる。慌てて走る。そしてこれもまた石油的なものにまつわるある種の肉体的な苦痛だと名指してみようと思った。


・実家では美味しそうなワインですっかり良い気分の家族の皆様に「ようこそ、ワーキング・プア・王子」と暖かく迎えられるが、実際のところ「それほど過酷に・ワーキングしているわけでもないけど・そこまで・プアでもない・ロスト・ジェネレーションの・一例・的なもの」だということをいつになったら理解してくれるのだろうか。あるいは「クリエイティブというイデオロギー」に身を任せて、例えば、明確な基準としての、コム・デ・ギャルソン、のシャツでも着てみるべきでしょうか(そして実際のところそんな余裕があるわけでも…当然、ない)、「PLAY」とかそういうものを。


・そしてほどなくNHKBS2で放送する、遊園地再生事業団宮沢章夫の『ニュータウン入口』を録画しつつ、観る。秋口を懐かしく思い出しながら鑑賞しつつも、中盤で脱落して、眠る。