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  映像研究

安曇野

・誕生日の翌日、業務の隙間に家族との旅行。安曇野・松本へ。5月の連休に計画していたが延期になっていた。絶妙なタイミングでの1泊2日の旅行を記録しておく。

 

・7時に家を出てあずさで松本へ。10:30過ぎに着く。少し散策しつつ妻の友人の展示を見に行き挨拶しつつ歓談。美味しい蕎麦屋を教えていただき昼食。電車で移動する予定だったが既に13:00を過ぎていたからレンタカーでの移動に変更。安曇野へ。

 

・目的のひとつだった「田淵行男記念館」へ。入ってすぐのフロアには、山を/山で写した写真と愛用品、そしてデザインまで自らで行ったアルバムが展示されていた。ひとつ下のフロアには昆虫の細密画が並ぶ。それらの仕事から何か考えてみたいがまだ言葉にならない。全ての素晴らしい写真の仕事が他者の言説を必要としているわけではない。言葉を失ったまま、もう少し時間を置いて、写真を見て、言葉を読んで考えてみたい。

 

・移動する。もうひとつの目的は「安曇野ちひろ美術館」。これまで、いわさきちひろという絵本作家について、考えたことがなかった。両親から与えられる絵本のラインナップの中で、子どもの自分にはまったく響かなかったのだろうか、開いてページを捲った記憶がない。大人の期待をすり抜けて別のイメージや別の言葉を求める子ども。けれども何も先入観なく展示室を訪ねれば、その絵の力に驚き見る。

 

・訪れた日はいわさきちひろの命日で、入館した際に、いわさきちひろの言葉が記されたカードが手渡される。そのカードには「大人というものはどんなに苦労が多くても、自分のほうから人を愛していける人間になることなんだと思います。」とあった。しばらくのあいだぼんやり思っていたことに形を与えられたように思う。大人になることが、なり続けることができるだろうか。

 

・手のひらのカードの言葉を繰り返し読む。

 

・その後道の駅に立ち寄りおやつにコロッケなど食べつつ松本市街へ戻る。レンタカーを返してしまい、気になっていたお店「peg」に入ることができた。美味しい料理とワイン、食後にアフォガードをいただき満足。ホテルにチェックインしてあっという間に就寝。

 

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