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  映像研究

行ったことのない場所

・202204072314。帰宅する京王線を乗り換えるために降りた明大前のホームで書いても良い。夜はまだ寒い。柔らかい寒さ。

 

オリエンテーションのプリントの一言コメントの欄に「行ったことのない場所に行くことが大切」と書きながら、しかし実際に「行ったことのない場所」に行くことなどそうそうないのだよなと思っていた正午。新宿方面に向かうつもりが調布で電車が停まり、とはいえ業務のためには新宿方面に向かわなければならないからバスで成城学園前へ。過去に二度ほど来たことがあるから「行ったことのない場所」ではないが「いるはずではなかった場所」にいる。その事実を噛みしめながら飛び込んだバーガーキングで昼食。

 

・調布から南に向かうバスの車窓も、成城学園前から東に向かう電車の車窓も良い。その光景は突然の贈り物。空気を吸い込むように、春らしい光景が流れ込んでくる。その流れ込んでくる感じが、他のどの季節とも違う。というか、春、夏、秋、冬、と便宜的に4つの季節を挙げてみて、それらが4枚のふせられたカードを捲るように、同じように認識される筈がない。季節とは変化で、その変化は全然別の出来事だった。逆になぜ、4つの同一の形状のオブジェクトのようなものだと考えていたのだろうか。

 

・色も同じだろうか。

 

・15:00に職場に着き23:00までが消える。授業のち会議。この未知な感じが春だった。

 

・新調したリュックサックの収納位置が定まらず、引越してすぐの部屋のように未だ未定=可変的な状態。A4の書類を入れているクリアホルダーを複数まとめるためのケースを探している。