&

  映像研究

メモ(再会する)

・202110051857。新宿から乗る特急で今日の出来事を記録しても良い。二日ほど前にもらった連絡で集合したならば東京駅のオアゾでランチ。月に一度はオンラインで会話をしていてもリアルで会うことが2年半ぶりくらいの友人もいた。6人の友人たちの中に新しい人がひとり。それはいつかの自分が想像した未来の時間だった。そのことが当たり前のようにあり、しかし10月なのに夏のように暑く、少しだけ夢のようでもあった。未来はいつでも想像を裏切る。フィルムを入れたカメラで撮影をしながらも、写真には残らないものばかりがある、と思っていた。不思議さと、焦りと、ある種のカタルシスのようなものとで、カメラを持つ手が震えそうにもなる。それはまったく本意ではないが、仕方がないとも思う。それほどに感情が圧縮された時間だった。2年半前に阿蘇にドライブに行った3人とひとりが、夕方のお堀沿いを歩いている。良い時間だった。他の多くの場面と同じように、無数の偶然の結果がこの場面になった。今日だけはそのこと自体に圧倒されるほど驚くことも許されるだろうか。