・久しぶりに円盤型の音源、コンパクトディスクを購入した。Marihiko Hara&Polar Mの『Dance』。2016年の作品だった。ミラクルひかるが先月の『CITY CHILL CLUB』という番組でDJをやっていたそうで、そのプレイリストを先週ずっと聴いていた。夜中から朝を迎える時間にずっと音楽を聴くようなことは自分の生活の中にはすっかりなくなったけれども、プレイリストを順に聴いていると、夜の深まる感じや夜明けの予感や色々な感覚を思い出した。とりわけこの「Dance」という曲が良いなと思って、ずっと聴いていて、ずっと聴いているのならば、と思ってCDを購入した。オンラインで。部屋で聴くならばApple Musicで聴けてしまうけれども車でも聴きたいと思ったならばCD。原摩利彦という人について何も情報がなかったがダムタイプにも関わっていることを知る。
・この曲を聴く感じはどこか覚えがあると思って思い出したならば、それは2000年を少し過ぎた頃に買った半野善弘『Lido』だった。その頃はきっと夜中に一人で音楽を聴くような時間が多くあったのだろう。その深い時間に聴きたくなるような曲をいくつか、今も覚えている。楽器と人の声とが存在し、静かだけれどもエモーショナルな感じを受ける曲。人といる時に流れたならば少し気恥ずかしくなってしまうような音楽が、一人で部屋で何かしている時の背後に流れているのは良い。部屋のどこかにあるはずの『Lido』を探して聴いてみようかとも思う。
