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  映像研究

花見・BBQ・白シャツ

 
・春である4月1日の備忘録。今日は花見の水曜日。前日までのスプリング・ワークを一段落させ、思いのほか重くなってしまったバックパックを背負って地元方面へ。正午に西友に集合したならば約半年前の真夏のBBQがフラッシュ・バック。部長不在の部活動であるところの山部番外編・春の宴は東京都と埼玉県の境界線上(のアリア)で行われたのでした。俗に言うところの「花曇り」の「花冷え」に「おでん・オン・ザ・カセットコンロ」が地元感溢れて微笑ましくもあり。しかし五部咲きの桜の隙間をぽつりと、最初の一滴を合図に早々に撤収。90分1本勝負の花見はこれにて終了。


・Y邸に移動してまったりと2次会。平日の夕方から「好きな物を食べ、好きな物を飲み、とてもだらだらする」という新年度初日のアラサー/あるいはジャス(ト)サー(ティ)にあるまじき普通の日。いよいよ活動期に入った山部のミーティングもしつつも、先日仕事をやめてしばらくインドに旅行に行っていたWちゃんのお土産とお土産話。旅行について、休暇について、仕事についての少し真面目な話も。ちなみに身近なアラサー女子(山登り好き)が、揃いも揃って今年に入ってから一気に退職(あるいは転職)してしまった。もちろんそこには特に何の関連性もないのだけれども、そのように自分の秘めたるテンションを感じ取りながら、それをきちんと行動に起こしていることに、ある種の羨望と、そして何というか心強さみたいなものを感じないこともない。それにしたってこうも「退職」が重なると、何か自分が「仕事をやめたくなるような」変な念力を出してないことを祈る。宴は健康的に9時過ぎに終了。Y家の息子(3歳9ヶ月)が着実に育っていてビビる。



・春である4月2日の備忘録。今日はBBQの木曜日。業務関係で半分仕事(?)のようなBBQ@二子玉川。朝から実家car(ジッカー)でチーム同僚を拾いながら向かうは、セレブレーションにとってのBBQのサンクチュアリである二子玉川。やや年の離れたボーイズ&ガールズとのBBQは、当たり前だけれども色々な意味で山部やアーヴァン・キャンプのような意思の疎通が図れず、しかしそれもまぁある意味面白いと思う。大体「どのような連絡網を回せば良いと思いますか?」と聞かれたので「最低限の肉などの食材以外に『一人一品持ち寄り』ということにすれば良いのでは?」と提案したところ、どういうわけか「一人ひとつ『焼いて食べるもの』を持ってくる」という連絡が回ったのはどういうことなのだろう。その結果5人が10本ずつフランクフルトを持ってきたってそれはだってしょうがないじゃないか。


・そう考えてみるとアーヴァン・キャンプのようなアウトドアでのあり方、チームでありながら個人でも自由に動き、それが「快適さ」と「楽しさ」に繋がるというあの感じは、お互いの感覚についての信頼(その元となる経験)がなければ成り立たないという意味で、バスケット・ボールの「ノー・ルック・パス」のようなものだと思う。あるいは経験したことがないからわからないけれども、人と一緒に住む中にもそういう「適当にやっているようできちんとあるべきかたちになる」ようなことはあるのだろう。いつもじゃないだろうけど。冷蔵庫にアンチョビを「ノー・ルック・パス」したりだとか。してみたい。BBQの方は夕暮れとともに終了。同僚を送り荷物を高尾ホームへ運んで結局深夜に実家に帰ってしまいそのまま睡眠。



・春である4月3日の備忘録。今日は白シャツの金曜日。白いシャツだと思った。正確には2月くらいからじわじわと思っていた。馬鹿のように洋服を買わなくなって3、4年。しかし春になると何かひとつくらいは長く着られるものを買ってみようと思う、そのような周期も定着しつつあるのです。それで今年は「白いシャツ(オックフ・フォード/ボタン・ダウン)」だと思った。そしてまずは3月の半ばあたりから「何でも良いんだよなぁ」と思ってM印良品とYニクロを覗いて袖を通してみたりしたものの(何か非常に偉そうでアレなのですが…)「これだったら買わなくていいや」と思い頓挫する。それで結局春の休日丸一日をフルに使ってでも、こうなったら絶対に納得のいく「白いシャツ」を買おうじゃないかと決めた。


・そんなわけで/それはさておきまずは、壊れかけの腕時計のベルトを取り替えるために(BRAUNの代理店が入っている)表参道ヒルズの中の文房具店へ。その後、原宿〜渋谷〜再び原宿〜新宿と移動しながら、微妙にセレクトが違ったセレクト・ショップを梯子してオリジナルから、インポートのブランド、ドメスティックな新進気鋭系まで、100着ほどのシャツを広げ(広げてご覧下さい)10着ほどのシャツを試着して(よかったら羽織ってみて下さい)、最終的には『TOMORROW LAND』というお店のオリジナルの物が格好良かったので張り切って購入する。イメージしていた物よりもややかっちりした印象だけれども、がんがん洗っていけば良い感じになると思う。そしてイメージしていたよりもやや高価な物を購入してしまったけれども仕方がない。それはだって「欲しくない物」を買ったってしょうがないのだから。「白いシャツ」はもうこの1着でいいな、と思えたのならば、M印良品やYニクロで毎年適当な物を購入するよりも、きっと色々な意味で良いはず。と自分に言い聞かせつつ(正解はわからない)、そのシャツを着て、とりあえずこの春を気持ちよく過ごしてみようと思うのでした。




*おでんと惣菜を一度に温めてみた様子(4月1日)