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  映像研究

移動中のインターネットより。

 
・移動中。引っ越している。すっかり物は運び終わって勿論新居の方に住み始めたものの、紛うことなき現代的な人間である自分は、インターネットが開通しないことにはどうにもこうにも生活のリズムだかなんだかが掴めない。そんなわけで現在、業務の寄り道は「mixing@新宿」で、フリーなインターネットで備忘録している。


・そういえば引っ越した直後に「近所に無線LANが通っているカフェ的なものなどはないのだろうか?」と色々検索してみたものの、最も適当なのは「マクドナルド」というファースト・フード店のみだったのはなかなか象徴的だ。そして最寄り駅(high-tale駅)の「マクドナルド」にてインターネットしようと思ったが、思うように繋がらず、反射的にパート・タイマー的な年配の女性の店員さんに「すいません、ここは無線LANはできるのでしょーか?」と尋ねたところ「……無銭?……乱?」と恐ろしいものを見るような視線をくれたものだから、そういった「店員さんに全く思いもよらない質問を投げかける(例:ブレンドコーヒーの豆の品種を質問する)」ことは、全く好まない自分としては「あ(りがとうございま)した!」というスポーツマンくらいさわやかなハッカーとして「マクドナルド」を後にする。


・それにしたってセンチメンタルになる暇もなく9月。引っ越しフェスは大成功。確か宮沢章夫のエッセイで「人は掃除とか面倒なものに「大会」とか「大作戦」とかつけることでちょっと違ったテンションを作っている」というような内容のものがあったと記憶しているけれど、「フェス」という言葉だって、その高揚感はなかなかの効能だ。「大掃除フェス」とかも良いのではないのでしょうか。そのように人は日常的に健康的な意味でのコピーライティングをしたりしなかったりする、こともある。