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  映像研究

この2月

・後から書いておく記録。気温も高く風が強い日が続いていたが午後から急に寒くなる。

 

・言葉を選んで話す能力の限界。そのような状態についてこそ誰かと議論したい。生活に議論と精読が不足している。時間に余裕があり、体力も多少温存しているが、精神はつねに目の前の声に反応する必要があり自転車操業。それはしかしあたりまえのことだった。少しも経験が蓄積されないと、半ば弱音のような言葉を発すれば、家族はそれを聴いて「生ものだから」と返してくれる。形を残さない仕事。

 

・授業運営業務の間には広報の撮影業務。カメラを立てて声と表情を引き出し映像に記録する数時間。これもまた修行のような時間。単調な業務でもあるが学びはある。微妙なはたらきかけの違いで質も変化する。人を撮ればたいていその人を少し好きになる、と写真家の高橋恭司がインタビューで答えていた言葉を読み、そんなこともあるのだろうかと思ったのは10代半ばだった。

 

・撮影について、映像について、今以上に考えを進めるにはどうすればよいか。2024年がひらけている。ひらけに目を向ける2月。