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  映像研究

20231115

・水曜日。薄曇りのこの季節らしい気候。少しずつ回復しつつあるから午前から夕方まで自宅のデスクで作業する。11月に入りノートを取りながら読んでいた、ピーター・ガラシ『写真以前』もそろそろ終わりつつある。並行して各種の写真史を突き合わせながら、何度も読み直そうとする。多く語られている名前の周辺には、出来事の進展があったのだと考える。同時に、写真史の束の横に西洋の美術史を、あるいは日本の美術の導入を置いてみたい。勉強したいことは多くある。限られた時間で。

 

・知りたいと思えば実際に場所を訪れたいとも思う。そう思った時には、海外にすっと行ける感じは失われていた。この国の貧しさについて語る言説に、どの程度焦点を合わせるべきか。それも知り考えるべき事象ではあるけれども。

 

・夕方に買い物。クリーニング屋。洋服の繕いはお直しのお店。そしてカタログギフトで注文していた牛肉が届いたから今夜はすき焼き。焼き豆腐、きのこなど買えば気持ちが盛り上がる。

 

・買い物の合間に大型書店に併設されたドトール・コーヒーで一時間だけ読書。辞書のように手にしていた『写真の理論』の奥付を見れば出版は2017年10月と記されていた。発売の日に新宿のブックファーストで手にしたことを覚えている。2020年くらいだったかと思っていたから、自分の2017年から2020年はどんな流れだったかと一瞬考えた。ジョン・シャーカフスキー「写真家の眼」を読み直す。