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  映像研究

ぽかぽか

・202301261928。帰宅する京王線で書いてみる。さっき月曜の朝だと思っていたのに今は木曜の夜だった。寝たり起きたり食べたりしている。そして言葉を話している。自動とは言わないまでも、言葉を話すことが組み込まれた生活が続いているから、滑らかに話している。だが、考えて、感じているだろうか。帰りの電車では、そう問うこともする。

 

・気温のことばかりを考える数日が終わろうとしている。-6℃の予報は果たして実現したのか。確かに今朝は一段と寒く、起きて活動をはじめても身体が冷えたままだった。しかし峠は越えた感じもある。峠はしかし深い底のイメージ。最低気温の折れ線グラフのように、下って、下りきって、少しずつ浮かび上がる。そのイメージがずっと数日ある。

 

・持っている靴下の中で一番暖かい靴下を手に取る。この靴下は10年以上前に高尾に住んでいた頃に友人夫妻から貰ったギフト。暖色のミックスで目にも暖かい。誕生日は夏だから、何か別の機会に貰ったのだろうか。覚えていない。履くと暖かく、やや暖かすぎるから、外出するときではなく、家で作業するときに履くことにしている。それを久しぶりに外で履いた。靴はバスクのサンダウナー。

 

・持っている靴下の中で一番暖かい靴下を履いたにも関わらず、朝から午前中の間、足の先が冷え切っており、靴の中で足の指を動かそうとも、目を閉じて血流を末端まで行き渡らせるイメージをしようとも、一向に温まる気配がない。しかし、夕方にふと気づけば「ぽかぽか」だった。いつ、何をきっかけに「ぽかぽか」になったのかと思い出して、思い出そうとしても、分からない。室内でもマフラーをし続けて首を温めたことと、同僚とわいわいして緊張が緩んだことが原因ではないか。未来の自分への指南として書いておく。

 

・自分の発表の会が近づきつつある。思い出したり、忘れたりしながら、残り数日を過ごす。