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  映像研究

眠る夢、目白の記憶、連休唯一の出勤

・起きて夢を思い出す。横たわった自分は「力を抜いてください」と指示される。しかしうまくいかない。「力を抜こう」という意識が先立ち身体がむしろ強張る。「だめです。力を抜いてください」と何度目かの指示を受けると、それを合図にふっと力が抜けて床に溶けるように身体が粒子にほどけるように感じた。快として。そこで記憶が無くなる。その快を朝目が覚めても覚えていた。「起きたつもりで起きていない夢」を見ることは時々あるが「意識を失う夢」を見たのは初めてだろうか。夢なのか。

 

・毎週水曜日は自分が授業を受ける学校に出席したのちに自分が授業を行う学校に準備のために出勤する。その移動中に目白のパタゴニアへ。先週は休みだったから開いていて良かった。パタゴニアの物を見るだけならば他の場所でも良いのだけれども時々この目白の店を訪れたいと思う。目白に来ると「山の手」と思う。感じとして。目白の改札を出るとまっすぐ正面に池袋を見る。その風景の感じも良い。高校の頃は本当の意味で何もすることがなかったから池袋から渋谷の間を文字通り「隈なく」歩いた。犬のように?路地や小さな店を見つけることは特別なことだった。公園も住宅街も良かった。午後も夕暮れも。夜はさすがにさびしい。写真にも映らない。「目に映る全てのことはメッセージ」と思っていたかもしれない。そうした感じを最近よく思い出す。忘れないようにしたい。

 

・せっかく近くだからと新宿西口の大型書店に寄りせっかく寄ったからとユリイカマティス特集。読むのか。せっかくではなく寄った職場で業務を一時間だけ。帰宅して連休の最中の夜。状況を鑑みつつ予定と計画を考える。夕食はソーセージその他とビール。明日は雨。午後から強くなる。嵐のようになるかもしれないという。今はもう夜をさびしいとは思わないのだった。それが嵐の前でも。忘れないようにしたい。