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  映像研究

読書の記録

・読みたい本を読む。電車で。『無知な教師』とともに古本屋で購入したのは都築響一の『圏外編集者』という本で、定期的に都築響一という人の仕事に惹かれる。そういえば広島に展示を観に行ったのは2010年の初夏だった。あれから既に9年経っていることに軽く呆然としつつ読む。あるいは都築響一の仕事に触れるといつも自分が創造的な考えから遠いところで暮らしていることを反省することになる。無自覚に。

 

都築響一という人のことを思い、ふと橋本治のことを思い出した。全然直結しないがどこか通じるのは外見の何か、どこかの印象だろうか。話す物腰の柔らかさと文章の丁寧な厳しさのバランスだろうか。橋本治はもういない。3月20日が近づくと毎年色々なことを思う。思い出す。この備忘録を記した時の言葉を書くイメージは橋本治広告批評の連載だった。ああでもなくこうでもなく、と言いながら(書きながら)テーマのようなものがじわと浮かび上がるようなテキスト。

 

 

圏外編集者

圏外編集者