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  映像研究

日本・現代・X・Y・Z・W・T

 
・17日水曜日の、日本・現代・芸術。昼過ぎに外出して八王子を経由して新宿。紀伊国屋書店新宿本店の噂の(噂なのでしょうか?)古書も扱うブック・フェアをちら見した後、山部メンバーからオススメされたりもしていた展示を観に白金高輪の児玉画廊東京へ。啓蒙されつつその足で今度は六本木を経由して(ABCをちら見しつつ)赤坂へ。同僚界隈、母校界隈、その他界隈では(横トリ以上に)圧倒的に話題騒然のイベント『Akasaka Art Flower 08』へ。オノヨーコ、草間弥生的な超メジャー級はもちろんのこと、やんちゃな20代の作品を中心に、楽しみつつ鑑賞。


・そして帰りの電車では引き続き、日本・現代・漫画。先日同僚から引っ越し祝いに頂いた『よつばと!』と『それでも町は廻っている』の、今の段階で発売されている全巻を大人買いして(最初の数冊を貰って、面白かったら自分で続きを買う、という制度?だ/つまり面白かったのだ)、一気に読む。全然関係ないけれども、数年前の大学の卒業のときに、お世話になったゼミの担当教授(フランス人)へ、みんなで何か贈ろうということになり、色々考えた結果「日本を代表する漫画ベスト10(の1巻のみ)」を贈ったのだけども、あれはその後どうなっただろうかと考える。「ホントニアリガトウゴザイマス」と言っていたその先生の本棚には『SLUM DUNK』や『ドラえもん』、あるいは『ドラゴンボール』や『ちびまる子ちゃん』が全巻並んでいたりするのだろうか。わからない。そして更に全然関係なく、もないけれども今夜のNHKBSの「マンガ夜話」は『よつばと!』を取り上げるとの情報が某筋から入る。絶妙なタイミングだけれども、もちろん自分はテレビを持っていないので見られません。後日誰かに様子を聞こうと思う。



・18日木曜日の、日本・現代・アニメーション映画。約2ヶ月ほど前から周囲での「もう、ポニョった?」的なやり取りに無言で存在を消したりしていたのだけれども、ある秋の雨の日に『崖の上のポニョ』を鑑賞。「この手の映画はせっかくだからシネコンで」と思って、比較的現住所から近い南大沢のTOHOシネマへ。全く何の予備知識もなく、かつ全く何の期待もしないで観た結果、色々と思うところはあるのだけれども、とにもかくにも、このようにしてアニメーションの文法はまだまだ更新されていくのだろうなぁと思い、そしてそのダイナミズムの前では、旧作と比較してどうの的な、下手なセンチメンタルは完全に野暮だ。


・あるいはここ2日間の読書のうちの一冊は、日本・現代・対談of思想、であるところの、大塚英志東浩紀の『リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)』。雑誌『新現実』で読んだときとかなり印象が違うなぁと思い、両手でパラパラしてみると、かなり書き直しもされている模様。ざっくりと、どちらの「コミュニケーションについての考え」と「コミュニケーションの方法」にも、納得しつつ違和感も感じつつ、ハラハラしつつ読み終わった裏表紙の帯の『「わかりあう」つもりのない二人が語り尽くす!』というフレーズは、嫌がらせギリギリだと思いつつ、これもまた納得。「公」ということは(当座、あくまでも当座)自分のボキャブラリーとしてはピンとこないけれども、「コミュニティ」ということについて、とても卑近なレベルで、あるいはやや抽象的なレベルで考える、そのような課題がある。